デス・ストランディングが好きです。
面倒なので以後デスストと言います。デスストはメタルギアシリーズで有名な小島秀夫氏が独立したコジマプロダクションのゲームで、なんやかんやあってあの世とこの世の境界がごっちゃになってしまい外出できなくなった世界であの世とこの世の結び目を通じてこの世に帰ってこられる「帰還者」である主人公のサムが配達業務を通じて人と人を繋ぎ、アメリカをもう一度一つにするゲームです。ストーリーはそこそこ難解だと思います。
ゲーム性としてはひたすらに配達です。荷物を奪おうとしてくる敵や、あの世側の異形と戦うこともありますけど主題は配達です。
最初は徒歩で大量の荷物を背負って街と街を繋いで行きますが、途中からバイクや車が使えるようになり、国道を敷き、ジップラインを整備したりとどんどん快適に配達できるようになります。とにかくここのやり込みが面白いです。ストーリー後半に出てくる雪山マップは主人公が低体温症になったり雪に足を取られて荷物を落としたりとめちゃくちゃ面倒くさいステージです。ここを楽にするためにめちゃくちゃ頑張ってジップライン網を整備した時の達成感は多分ゲームやってて一番でした。だから「ストーリー終わったし世界観把握した状態でもう一周やろ!」と思うと文明に慣れてた状態から急に原始的な配達を強いられて心が折れます。
この先ちょっとネタバレなんで許してください。プレイ途中やこの先プレイする気が少しでもある人は読まないことをお勧めします。次回予告は肉豆腐です。
デスストランディングのラスボスはあの世とこの世の間に死ぬこともできずに囚われ続けた人であり、待ち続けるのが限界になり、「もう待つの飽きたし世界滅ぼそ」っていう感じで安易に滅ぼしにくるのでプレイヤーは「いや自分勝手か!」ってツッコミながらゲームをクリアするわけです。その後、エンディングに突入するわけですが、このエンディングがめちゃくちゃ長いです。何もない荒野を主人公が走りまわることだけできる状態にされ、めちゃくちゃのんびりスタッフロールが流れます。エンディングムービーが2時間あります。うせやろ?と思うかもしれせんがガチです。僕はエンドロールとかは製作者に敬意を払うと言う意味で全部見る派なんですけど、流石に心が折れました。これで「いやこんなに待てるか!」ってみんなキレますがここで気付くわけです。ラスボスの行動と同じことであると。プレイ中は自分勝手に思えたラスボスと同じことを考えていたんだと突きつけてくるわけです。まあそういうメッセージ性も製作者の自己陶酔が入っていて無理だと言う人も多いでしょうが、自分はそういうオナニー丸出し作品も好きなのでむしろその気づきで一気に好きな作品になりました。
次回 肉豆腐