自分は通というものが苦手です。
通はなってみたいと思う反面、客観的にみるとうざい存在だなと思います。
特に食通ですね。
食通はありとあらゆる通の中でも通としてのたしなみを他人に強要、というと言葉が強いですが少なくとも蘊蓄をたれがちな通ジャンルだと思います。
ステレオタイプのイメージだと、何でもかんでも塩で食べて、それを人に「これは塩なんだって!」と強要し、聞いてもいないのにワインのエピソードを語るタイプの人間です。
自分も蘊蓄たれな一面があるので手放しにディスることはできないんですけど、食に関してはおいしいものを食べたいという並みの欲求こそあれあんまり繊細な味覚ではないので食通にそういうのを強要されたらまあ嫌だなと思います。
自分がおおざっぱな味覚をしているので食通気取りの人を見ても
「本当にその味の機微を感じているのか?」
と疑ってしまいます。
ラーメンハゲが言うところの
「情報を食っている」と同じなんじゃないかと。
以前、タイトルは忘れましたが親が見ているドラマを横で流し見していたらサバサバ系の主人公がそういう通気取りにキレ散らかすシーンがありました。
うろ覚えでしたがたしか
「なにが『焼き鳥は塩』だ!タレの方が美味いだろ!」
みたいなことをいろいろ言っていたと思います。
自分は個人的には焼き鳥は塩派ですが、主張の構図としてはさっきまでの自分と同じなので共感できます。
料理を変えてみて、自分も例えばトンカツを食べに行って「このカツは塩なんだよ!」と食通に強要されたら天邪鬼にソースビシャがけからしべっとりの食べ方をすると思います。
中川家がトンカツに塩っていうのをめちゃくちゃディスるラジオがなんかありましたね。
閑話休題。
前述のドラマの主人公はさらに以下のように続けます。
「なにが『焼肉には白飯』だ!ビールだろ!!」
と。
は?
いや、別にその価値観は別にいいんだが、逆じゃないのか?
お前が食通に抱く嫌悪感は酒を飲まない人間が「酒を飲まないなんて人生損してるね!」とか言ってくる酒カスに抱くものと似ているんじゃないか?
と、数ヶ月前にドラマに抱いた感情を、合宿中に馬鹿みたいに焼肉を食べている時に思い出しました。
その時は全員酒飲まずに白飯かき込んでいたので通気取りだったのかもしれませんね。
合宿中はそういうふうに「あ、これブログのネタになるな」とか思いついても書く気力がなくて放っておいたりしてたのでこれからしばらくはそういうタイムリー性に欠けた回があるかと思います。
ちなみに今日はスタァライトを観ていました。
立川シネマシティの極爆音上映でしたが、他上映と比べると音が低音特化で立体性がありましたね。競演のレヴューのまひるが過去一怖かったです。
スタァライト通を気取ったところでおしまい。
次回 ふたり旅ゆけば。