メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第六百六十二話 分つもの

岸辺露伴ルーブルへ行くを観ました。

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面白かったです。汗ばんだ木村文乃の色気がすごかった。えっちだったね。

 

面白かったんですが、不思議と見ている間ずっと

「ドラマだなあ」

っていう感覚がありました。

映画館で映画を観ているのに、家でドラマを見ている延長の感覚。

 

邦画だと時折、映画っぽくない、テレビドラマっぽい画面だなっていう時があると思うんですね。まあだいたいの場合は安っぽさの表れとして感じてるんだと思うんですが、別に今回はそういう訳でもない、テレビドラマ版の高クオリティな岸辺露伴をそのままやってくれたはずなのにそう感じていました。どんなにつまらないクソ邦画よりも「テレビドラマっぽい」って思ってました。

ジョジョ立ちするとかいうやりがちなあざと寒いファンサービスも自然な流れで一回やったくらいで不快ではなかったですし。

 

まあ、最後に奈々瀬があからさまにモナリザみたいな服装で現れるのはすこしわざとらしかったですけどね。あれいる?

 

じゃあ自分が感じたドラマ感、乱暴に言えば物足りなさの正体はなんだったんでしょうか。

当然として、テレビドラマの面白いことをそのままやっていたのでそれが原因なのも分かりますし、余計なことをされるよりもよっぽどいいです。

 

映画とテレビを分つもの。

一つ感じたのはテンポが良すぎる感じ。

別に起こっている出来事は多くないのに、会話が多くて間があんまりなかった気がします。

ド派手なアクション映画は別として、やっぱり冗長な間も映画っぽさの演出の一部分なんですよね。

鬼滅の刃で炭治郎のモノローグが多すぎるっていう指摘がありましたが、それが会話で起きてる感じです。

 

なんか酷評みたいになっちゃったので好きだったところを書いて終わります。

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やっぱり実写版において泉鏡花の存在が重要すぎる。露伴の相棒として原作だとモノローグの部分が自然に会話になりますし、露伴の人間的な部分の描写がすごくいい。役者同士の関係も含めてカップリング的な視点で見てるのもありますが。今回の映画だと特にオチ担当としてかなりいい役どころでしたね。

 

あと、一つあったオリジナル展開も嫌いでは無かったですね。原作があまりに理不尽で救いがなさすぎる展開だったので。

 

まあ、ドラマで良かったのでは?とは思うけど。

 

 

次回 未定。