祖父が逝きまして、先週葬式でした。
もうかれこれ5年くらい前からずっと透析で2年くらい前からは認知症が進行して私のこともわかってませんでしたしここ1年はほぼ寝たきりって感じで、まあ長くないだろうなとは言われてたのでそこまでショックはありませんでしたね。家族もみんな「早く楽にしてあげたい」くらいに言ってたし、年始に集まったときに「多分"もう"だから最後に顔くらい見せに行こう」って行ったし。
どちらかというと老老介護状態の祖母と通院関連でほぼ毎週実家に帰ってた父の肩の荷が降りて良かったねっていう気持ちのほうが強い。
それでまあ葬式だったんですけど、忌引ってすんなり通るから凄い。有給って暇な時期ならともかくそうでもないとなかなか取りづらかったり、本来言わなくて良いはずなのになんか理由聞かれたりでダルいんですけど忌引は本当に言ったら通るから凄い。水泳部の時に忌引をでっち上げてる人の気持ちが少し分かりましたね。
ただ、弊社は忌引取ると「弔電送るので式の日時と場所を教えてください」って言ってくるのでズル休み対策なのかもしれない。
肝心の葬式なんですけどね。
新興宗教の謎葬儀でした。
だからそもそも葬儀じゃなくて玉納奉寿の儀だった。
知らない儀式すぎる。
昔から祖母の家に行くと「知らんジャンルの神棚があるな……」とは思ってたんですけど葬式に入り込んでくるとなかなかビビる。
ただ、自分はそもそも葬儀の経験が昔祖父の付き添いで焼香だけ行ったことがあるくらいでほぼないに等しいのでこの葬儀のどこが普通でどこが変なのかがよくわからないのは惜しかったですね。
葬儀の祭壇の前に鯛とか、大根と昆布と棒寒天を縛ったものを置くのは普通?

普通らしい。
わかりやすいとことして、お坊さんじゃなくて"伝道師"が来ました。
多分仏式だとお坊さんがお経あげるところで、伝道師が真実の言葉を吟じていました。抑揚の付け方がかなり天津木村だった。

その後に故人の魂を"真実の道"に送る"御霊送りの技"が行われて、焼香の代わりになんかお札みたいなやつを台の上に置くっていう儀式がありました。
葬式で「わざ」って聞くことないだろ。
技っていうから「キェ〜〜!!」みたいなやつを期待してたんですが、普通に祝詞みたいなやつを読み上げるだけでした。
その後は遺族が一人一人故人に向けて一言言うみたいなやつがありました。
これはその宗教のっていうより最近の葬式ってそうなのかも。
告別式というか、人前式的なやつなのかしら。
ここで意外だったのが、意外とみんな泣いてたこと。
うちの親戚って僕含め人の死をそんなに重く考えてないんですよ。
祖父が亡くなったときも立ち会った祖母、父、叔父で記念撮影してたし。
葬式が始まる直前まで全員ヘラヘラしながらたい焼き食べてたし。
納棺の時も「盛ろう」ってめちゃくちゃ花いれるので遊んでたし。
葬式のあとも台湾料理屋でめちゃくちゃ爆食いしてたし。
なのにそのターンだけみんな泣いてて、なんというか切り替えがすごいなって思った。
葬式の雰囲気かな。
式が終わったら火葬場にGOだったんですけど、めちゃくちゃ流れ作業で凄かったです。

最近はいかにもな霊柩車
今回の葬式自体、市内の火葬場が100人待ちとかで1週間待たされましたし、火葬場でも常に8台の焼却炉がフル稼働でしたね。人、死にすぎ。そんなに燃やしてるんだし発電とかできないのかな。
炉に入れる前の祝詞のターンも同じ空間で3世帯くらいが同時にやってましたね。新興宗教、仏教、天理教だった。ギスらなくてよかった。
で、焼けるのを待ってる間ってご飯食べると思うんですけど。
まだ伝道師いるんですよね。
そういうものなんですか?お坊さんとかも忌中払いまでご一緒するの?
どうでもいいけどお酒断っててちょっと面白かった。
やっぱダメなんだ。
あとシードルがあった。
こういう場の酒ってビールと日本酒以外あるんだ。
焼けたら焼けたの確認して壺に収めて解散です。
ちなみにそのへんの一連、伝道師は後ろの方で見てるだけでした。あんた何しにきたんだ。
ほんとに飯食いに来ただけじゃん。
そんなこんなで葬儀は終わりました。
今後の葬式どうなるんだろう。
祖父は教会の名簿にはいるものの、祖母が熱心な信者でそれに付き合う形なので今回の葬儀は祖母の意向が強いはず。
祖母のときはどうなんだろう。
父と叔父も二世信者だけどどういうテンションなんだろう。
信じてるのかしら。
父親の宗教観がわからないの、なかなか緊張感があります。
みんなの葬儀/宗教エピソードも教えてくれよな!
次回 未定。