オットーという男、いい映画でした。
映画前半部分の若干のネタバレを含みます。
妻に先立たれ、後を追おうと自殺未遂を繰り返す偏屈おじさんが向かいに引っ越してきた陽気家族に絆されていく映画です。
オットーは決してわがまま親父というわけではなくゴミ分別だとか規律に厳格で嫌味なおじさんで、ご近所からも面倒がられながらも親しまれています。
引っ越してきた陽気家族はオットーにもかなり遠慮なく絡んでいき、自殺を邪魔されて最初は面倒がっていたオットーも少しずつ交流を楽しむようになっていきます。
あらすじをかいつまんで話すとたったそれだけの映画なんですが、トムハンクスの演技で飽きないコメディな雰囲気で観られます。
NHKスペシャルみたいにくさい感想を言わせてもらうと、かなり「絆し」というものがテーマに感じました。オットーが煩わしく感じていた近所づきあいが、死のうとするオットーをこの世に繋ぎ止める絆になっていく描写が、綺麗な情景で描かれていくのがすごく押し付けがましくなくてよかったです。こういう感想って文章にすると途端に嫌だな。
だからこういうキャンペーンもやめましょうよ。俺も最後泣いてたけどさ。
観た人向けにいうと、オットーが向かいの奥さんにマニュアル車の運転を教えるあたりが一番好きでした。
次回 未定。
10分。