メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第百六十八話 偽善者

偽善者が嫌いです。

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ここでいう偽善とは芸能人の寄付みたいな原義の偽善ではなく、己の罪に目を瞑り善行をしているとすら思っている人間のことです。というかYouTuberの寄付とか芸能人のボランティアのようないわゆる偽善と呼ばれるような奴は自分は普通に善行だと思っています。受け入れ態勢のないところへ行く押し売りボランティアや物資不足でいる被災地に千羽鶴や寄せ書きを送るのが自分基準での偽善です。

自分の嫌いな人間は2種類います。マスクで鼻を出す人間とトイレットペーパーを平均化する人間です。そのどちらも自分の嫌いな偽善的一面を持っています。

鼻だしマスクに関してはコロナ禍のずっと前からまず第一に見た目がアホ面で見てて腹が立つという身も蓋もない理由があるんですけど、あえて理屈をこじつけるならば彼らは「自分たちは感染予防に協力している善人だ」という自負があるんですよね。だから彼らは全く意味のないことをしていても同類のマスクをつけていない人間を批判する権利があると思っています。このご時世はそうも言っていられませんけど、正直鼻出してマスクつけた気になってるやつよりマスクつけてないやつの方がよっぽど好感が持てます。

トイレットペーパーを平均化するというのは二つトイレットペーパーホルダーがある時に、残量が多い方から使うと言うことです。もちろん二つあるトイレットペーパーがどちらも潤沢ならば良いのですが、問題はあと1〜2回巻き取ったら無くなりそうな状態でそいつを放置して、もう片方の潤沢なトイレットペーパーを使うという悪どい行為です。そもそもトイレットペーパーホルダーが二つあるトイレを賢明な人間だけが使えば、運悪くトイレットペーパーを交換しなければならなかった人も一つの交換で済むのですが、前述の偽善者が入り込むと二つの瀕死のトイレットペーパーが生まれ、その両方を使っても尻を拭いきれずに二つも交換する羽目になるのです。この件の偽善要素は何かというと、彼らは「トイレットペーパーを使い切って交換しない人って許せないよね!」という話題に大声で賛成することができることが問題なのです。なぜなら彼らはトイレットペーパーを使い切る経験をしていないからです。彼らはトイレットペーパーを取り替える労力も払いたくないし、トイレットペーパーを交換したい悪人にもなりたくないワガママな偽善者です。この世で一番軽蔑しているといっても良いでしょう。

 

みんなもマスクを鼻まで覆って、複数ホルダーのトイレでは少ない方から使いましょう。この世からストレスの総量が少し下がるに違いない。

 

次回 未定。