『死刑にいたる病』観てきました。
死刑判決を受けた連続殺人犯の阿部サダヲ演じる榛村大和、死刑を受け入れているし罪も認めているんですけど立件された中に冤罪があるからその真犯人を探してくれっていうストーリーでした。
冒頭にその連続殺人の拷問シーンがあるんですけど結構きつくて良かったです。爪をはぐ拷問、実は一番リアリティあっていやかもしれない。
こういう映画のストーリーを語ろうとして「最後になんと!」みたいになるのが嫌なので他のところについて話すと、榛村に調査を依頼される青年筧井役の岡田健史の顔がすごかったですね。
人間の顔というものは当然少なからず左右非対称なわけですが、この人は左右の目の高さが違うのが印象的何ですね。
で、この映画は重要シーンの多くが東京拘置所面会室で二人が話し合うという形で進むんですが、この時に阿部サダヲ視点でみる岡田健史がこっちを見つめてくるわけです。
そしてこの人に見つめられるのって左右の目のアングルが違うように見えるんですよね。
正面から見ているのに見下されているようにもまっすぐ見つめられているようにも見えます。
なんだかすべてを見透かされているような不思議な感じになります。
この映画の画力の多くは彼のそういう不思議な魅力にあるのではないかと勝手に思っています。
これ以外にも阿部サダヲのサイコパス感とか、宮崎優演じるヒロインのどこか垢ぬけていないのにどこか惹かれるような魔性の女感とか、役者の魅力がすごい映画でしたね。
めっちゃお勧めですが、冒頭の拷問シーンが普通にえぐいので苦手な人は最初はびくびくしておいてください。
次回 未定。