ハケンアニメ見てきました。多少のネタバレを交えて感想書きます。
なんとなく無理解な一般受け作品のにおいを感じて、見送ろうかとも思ったんですけどスタァライトの古川監督が公開イベントに呼ばれてたり、コメントしてたので見てきました。単純?
吉岡里帆演じる新人アニメ監督の斎藤がプロデューサーの理不尽に振り回されながら自身がアニメ業界に身を投じるきっかけになった作品の天才監督に挑むというストーリーです。
内容としてはめちゃくちゃ正統派のお仕事エンターテインメント作品でしたね。
主人公の精神的な成長が分かりやすいのでわかりやすく面白かったです。
柄本佑の有能な嫌な人感がすごくよかったですね。真夜中乙女戦争の時とはまた違うベクトルでの嫌な奴感がすごかったです。終盤にめっちゃいい人っていう種明かしがあって興ざめな気もしちゃったんですけど、それをきちんと説明しないといけないあたり主人公の未熟さなんだろうなって感じですし、その種明かし以降主人公が覚醒するのとかもかなり少年漫画的なアツさがあってよかったですね。
まあ正直覇権に執着する感じとか、その評価基準だったりとか登場人物のヲタクしぐさは一寸昔のステレオタイプ感ありましたけどね。それ自体はまあそういうものだろうなと見に行ったので良かったんですけど、それを「ヲタク文化のリアルを描いた」とか評価されてたりしたら嫌ですね。
作中の会話で「親父にもぶたれたことないのに」とか「悲しいけどこれ戦争なのよね」とかわざとらしく言ってて、まあ実際ヲタクどうしの会話って実際そうなんですけど作中でやられると恥ずかしくなっちゃうし、エアプ映画評論家が「ヲタクなら『ニヤリ』としてしまうヲタク会話も必見だ。」とかカスみたいなレビュー書いて銭ころ稼いでる想像して気分が沈んでいました。こういう想像の中の嫌な人、嫌な事象に感情が左右されるのはやめたいですね。
あと、作中で相手の中村倫也演じる天才王子監督がイベントで昨今のヲタク文化にキレるシーン、自分も結構共感しちゃったんですけどこれに共感する自分すごく嫌だなあと思ったので注目してみてください。
ところでこの映画、授業後に見に行ったんですけど授業が40分くらい延長してめちゃくちゃギリギリでした。学生発表の時間制限を破りまくった結果だったわけですが、講師による延長よりもイライラが強くて自分は小さい人間だなあと思っていました。
そして学校から映画館に早歩きしている最中。
harmoeの曲の上位は自分とこの人(というかこの人)で占められています。
次回 未定。