構わんのだろう?
山崎貴、舐めててごめん。
最高のゴジラ映画です。
シン・ゴジラが最高だったのはゴジラとしての面白さっていうよりは政治ものみたいなところがあったような気もしますが、真っ当に真面目にゴジラ映画を作ったのでめちゃくちゃ面白かった感じです。
会話がキャラの一人称してんというより全体的に俯瞰で喋ってるなコイツらって感じで台詞回しがあんまり好みではない気がしましたがそれをカバーしてあまりある話全体の面白さがありましたね。
そして今回書きたいのはみんなが話しているであろうあそこの話ですよ。
安全解除装置のミスリード。
まじでみんな話してると思うけど、本当に良かったから書きます。
ネタバレだよ!
敷島が戦闘機でゴジラを誘導する役を担うんですが、特攻から逃げて、ゴジラとの初遭遇の際にも仲間を見殺しにしたと終戦以来自分が生きててもいいのかと煩悶している彼は最後の策として、他の仲間には内緒で馴染の整備士であるに頼んで戦闘機を特攻仕様にします。
直前に橘が敷島に改造の仕様を説明するシーンがあるんですが、
「これが爆弾の安全解除レバーだ。突っ込む直前に引け。」
って言います。
これを見た瞬間、すべての観客が
「はいはい。これが実は脱出装置で敷島が生還してハッピーエンドね。」
って思ったことでしょう。
ゴジラ退治の作戦はかなり順調に進みます。
ここもかなり最高だけどガチで作戦次第を書くだけになるから省きます。
それでもゴジラをあと一歩のところで仕留めきれずにゴジラが熱線を吐こうと口を大きく開けます。
作戦部隊が死を覚悟する中、敷島の戦闘機がゴジラの口めがけて突っ込みます。
そして次の瞬間にパラシュートで脱出する敷島が映ります。
観客が「ほらね!!」と思った瞬間にさっきの橘との会話の回想が差し込まれまして、
「これが安全解除レバー。そしてこっちが……脱出装置のレバーだ。
お前は生きろ。」
最高すぎる!!!!!
整備士橘は敷島が見殺しにしてしまった部隊の生き残りであり、敷島をずっと恨んでいたのにもかかわらず彼を許し、敷島は敷島でその呪いから解き放たれて自分の意志で生きることを選んだんですよ。
すごい。こんなにも意図的なミスリードなのに全然わからなかった。
これに関しては山崎貴が舐められてるからこそできた芸当だと思います。
観客全員が「はいはい、こういう展開ね。ありがちありがち。」
って山崎貴を完全に舐め腐ってたからこそミスリードされることができたんです。
ゴジラ-1.0、本当に最高だから見てくれ!!
でも今までの悪行が許されたわけじゃないからな!!!
次回 未定。