メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第三百八十話 明け方の

明け方の若者たち、観ました。

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年始早々いいものでした。あんまり核心的なネタバレはしませんが多少内容に触れます。

 

就活終わった大学生から社会人一桁年くらいの北村匠海演じる「僕」と黒島結菜演じる「彼女」の関係の映画で、正直「花束系の映画かな〜」くらいのテンションで見に行きました。実はヲタクほど作品を分類したがるというか、そのものをありのまま評価しないきらいがある気がする。

 

感想を結論から言うとまずストーリーは全く違うのは当然として、花束とは空気感こそ近いけど関係性の質とか2人の性格がかなり違うので花束好きな人は好きだろうけど正反対の印象を受ける映画でしたね。

 

とりあえず僕がこの映画で一番すげえなと思ったのが若者の「オレはこいつらとはちげぇ」感を客観的に見るとこんなに気持ち悪いのかというところですね。花束カップルほどサブカルのわかりやすい嫌さはないのになんとも言えない気持ち悪さがよかったです。

 

とりあえず僕の交友関係にはたくさんいるであろう

大学の人間関係に馴染めず、就活などの悩みも出始めるなか、このままではいけないとは思いながらも大学の集団がなんだかくだらなく思ってしまう人たち

には観に行って欲しいですね。開始五分でめちゃくちゃ鬱になれると思います。僕もこの映画を観はじめてから五分で「もうやめてくれ…」ってなってました。

 

今日、「いつも映画を見ているがそんなに映画館はいいものか」と聞かれて、ちょっと悩んで「集中できる」とか「迫力」みたいな月並みな理由しか出てこなかったんですが、例えばレヴュースタァライトみたいな作品は音!大画面!という理由でも通るとして、しっとり系映画はどうしたものかなと思っていました。

そしてこの映画を見て確信しました。僕は映画館にスペクタクル映画は音と画面の暴力を浴びに、しっとり映画は鬱になりに行っています。家でVODを見ても鬱になれない。逃げられるから。やっぱり鬱あってのカタルシスですよ。あとは自論として「趣味は金使わねえと続かない」というのでわざわざ行ってる感じですね。

 

そんなわけで明け方の若者たち、現状に納得できていない燻り大学生におすすめです。僕の友達にはほとんどおすすめできると思う。

 

次回 未定。