メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第三百九十四話 言い訳

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早く起きた朝は洗濯物干しから始まる。

母は朝から朝食と弁当をきちんと作るので、いままで気の毒にも洗濯物干し係であった父が転勤になったことでその業務が僕と姉に回ってきた。

しかし僕も姉も生活リズムが崩壊しているので結局母が怒り狂いながら干すことがしばしばあり、父の帰るべき家庭を崩壊させないためにも家族間でその業務の押し付け合いに100円の値段をつけることで落ち着いた。

早起きは100円の得ということなので三文が大体50円として諺に勝っている。

 

100円を儲けたことで昨日より100円分気が大きくなった僕はマクドナルドの期間限定のパイを食べることにした。おそらく、この100円がなくとも僕はこのパイを食べただろうが、弱い人間は無意識に言い訳を探して生きてしまうものである。

こんなのだから100円を失う日があるのだろう。

言い訳を得た僕は二つある新作をどっちも買ってしまった。当然これもただの言い訳なのできっと僕はどのみち二つ買っていたのだろう。

それにしても、スタバの新作に並ぶインスタグラムの人たちを内心バカにしながらマクドナルドの新作に並ぶ正当性を自分はいったいどこから調達しているのだろうか。

 

二個買ってワクワクする割に、「どっちもおいし~」と単純な終わり方ができないのが自分の一番の欠点である。今回にしたってカスタード味の方が好みなのに先に食べてしまったので少し損した気分になった。

しかし自分の「おいしいほうの味で終わりたい」というのはあくまで「食事は押しなべて良きことでその大きさに序列があるだけ」ということで、「嫌なことは先にやっちゃう」訳ではありません。なので今日も、やるべきことを後回しにする言い訳を探し続けている。

 

久しぶりに小説を読んでいたので引っ張られた感あるけど書いてることはいつもの日記ですね。でも書いてて面白いのでちょくちょくやります。不評ならやめます。

 

次回 未定。