メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第四百九十九話 旅情と郷愁とカツカレー

合宿が終わりました。

うみみ

いろいろあって短縮されましたがそれでも28日間海にいました。

 

これだけ髭が生え、これだけ肌が焼ける期間です。

いる間は早く帰りたい帰りたいと思っていましたがそれだけの長い間いると帰りは名残惜しいものです。

 

いつも通り足要因としてみんなを送り届けたのち、自分も帰途につきます。

みんなを下ろして独りぼっちで運転していると名残惜しさが一層なものになります。

そんなことを考えながら運転しているとなんだか見たことのある景色が見えてきました。

 

ナビを見ると、8年前まで住んでいた小学校時代の家の近くです。

昔住んでいた場所に対する郷愁と旅情の名残惜しさは正反対のようで現時点からの逃避の感情という意味では似ています。

 

近くといっても前の家までは5㎞くらいありますが少しでも家につくのを先延ばしにしたい気持ちと昔住んでいた場所がどうなっているのかの興味が重なって遠回りしてみることにしました。

結論から言うと、別に何もありませんでした。

漫画ならば自転車に乗った友達とすれ違って

「おう!おれだよおれ!ふっかふかだよ!」

と青春の一ページみたいなことが起きたかもしれませんが脇役の自分にそんなチャンスは訪れませんでした。

そもそも自分は中二くらいの頃にメンヘラをこじらせて

「小学校の頃のクラスメイト達は自分のことを嫌っていたに違いない

」と思い込み、全員LINEをブロックするという凶行に走ったり、

大学に入ったころに「大学どこ行ったの?」と聞かれて答えたら

「へ~。もっといいところ行くのかと思った笑」と言われたりと当時はともかく今となってはお世辞にも仲がいいとは言えないのですれ違ったところでその声掛けは発生しないんですけどね。

 

いやなことを思い出したところでおうちに帰りましょう。

 

なんかおなかすいたな……

 

トイレにも行きたいし、もう21時にもなって腹ペコです。

サービスエリアでご飯を食べることにしましょう。

 

関越自動車道の最初のPA三芳PAは上り側はきれいに整備され、観光地化された今どきのSAですが下り側は一昔前のPAで、おしゃれなフードコートやレストランというよりは古いスキー場の食堂みたいな雰囲気です。

自分はこういうところで出されるまずいわけでも特別おいしいわけでもないカレーが大好きなので吸い寄せられるようにカツカレーを注文しました。

祝日前日ですし、夜から移動を始めた家族旅行者で夜でもなかなかの混雑です。

これは少し時間がかかるかもしれませんね。

5分経過……

まあこれくらいはね。

10分経過……

なんか俺よりも後に注文した人が呼ばれてないか?

メニュー差かな……

 

 

 

NIGGERS!?

 

20分経過……

絶対に僕より後に同じメニューを注文した人が早く呼ばれてるしめっちゃ空いてきてるな……

もしかして注文が通ってないのかな?

自分はこういう時、「別にこういう待ち時間なら待つけど、もしかして注文が通ってないのでは……?」ということを確認したいだけなのに催促してるみたいになったらいやだな……と悶々とします。

 

しかし、どう考えてもカレー担当の人が暇そうにしているのでさすがに聞いてみよう!と人にクレームを言うという行為に必要なエネルギーをため、精神を落ち着かせていたら急に8歳くらいの男の子に話しかけられました。

 

 

「それ、カウンターに出すんだよ。」

 

 

あっ。  ふ~~~~ん?

 

松屋ヘビーユーザーの自分は食券を買った時点で注文は厨房に行き、食券はあくまで呼ばれたときに権利を証明するための勘合貿易であるという認識でいて食券を厨房に提出するというフェイズをすっ飛ばして呼ばれるわけのない食券番号を待ち続けていたというわけです。

かなしげ

食券出したら一分とかからずに出てきました。

ありがとう。少年。

君が色黒の大男に声をかける勇気を出していなかったら僕は一生カレーを待っていたかもしれないよ。

 

今度こそ本当に家に帰ります。

まあ、家族がコロナになったらしく僕は客間に逆隔離されるので自室でくつろぐことはできないんですけどね。

 

とりあえず、家にいない間に届いたharmoeライブツアーのチケット開封をしますか。

箱、でかすぎる!

開封にあたっては伸び切っていた髪の毛と髭をきれいにしましょ。

髭は顔の太りを少しごまかせていた

いい席だと嬉しいですね。

さあ、いざ……!!!!

 

 

to be conteniued.....

 

 

次回 未定。