メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第五百七十八話 お前すげえな!

今日、家系ラーメンを食べました。

家系ではライス無料という店も珍しくなく、その店もそうだったんですがライスを頼むと茶碗だけ渡されて、釜からセルフサービスで盛るタイプのお店です。そして運がいいと稀に、開店から無くなるまでチャーシューの切れ端を丼いっぱいに炊飯釜の横においてくれていることがあるんです。

 

今日はそのラッキーデイで、自分は嬉々として無料のチャーシュー丼を楽しんでいました。すぐに食べちゃったので写真はないです。

戦後の人間です。次の開戦まではずっと戦後だから間違ってはいませんね。

 

それはそうとして、家系に来る客のみんなが自分みたいにラーメンをおかずに白米かき込む異常者かというとそういうわけではないので、「ご飯つけなくていいです」という客も一定数います。

自分の隣の中学生くらいの学ラン客も、米を頼まずにラーメンを待っていました。なんでか知らないけど、食べてる間もずっとリュックを背負っていました。

そして、僕が無料のチューシュー丼をラーメンが来る前から食べてるのに気が付くとめっちゃガン見してくるし、店内をきょろきょろし始めました。サービスに気が付いたようですが、いまさらライスを頼むのもばつが悪いのかそわそわしています。

 

そしてラーメンが着丼するとそわそわしながら食べ始めました。どうも落ち着かない様子なので、一人でラーメン屋にくるのが初めてとか、家系ラーメンデビューなのかもしれませんね。

「ほほえましいわねぇ」と思いながら見ていると、その男は動き出しました。

ラーメンどんぶりを片手に持ち、チャーシューを盛りに行きました。

お前すげぇな!?

ただ、ラーメンどんぶりを片手で持ってチャーシューをせっせと盛っているのでずっとプルプルしています。

もしこの男がどんぶりの重さのあまり、ラーメンのスープを床にぶちまけてしまいました~したら、店主さんに土下座する羽目になるのではないかとずっとハラハラしながら見守っていました。

店主さんも途中から気が付いたみたいですが、怒っていいものかと見守っていました。茶碗渡してやれよ。

 

まあ結果的に無事に終えてその男はラーメンを完食し、帰っていきました。

 

ちなみにどんぶりを抱えて店内を徘徊する中学生が帰った直後に入店した初老の男性は、ライスを頼んだもののチャーシューをとっていいやつなのかわからず、店員に聞くこともできず、ずっと僕をガン見していました。僕を見るなよ。

 

でも、そういう「これはサービスの奴か?」みたいなのって怖いですよね。武蔵野アブラ學會のスープとナムルとか。

昔の吉野家おしんこみたいな例があるので怖いですよね。

 

皆さんも、「これはサービスのやつか……?」と思ったらとりあえず食べてみて、とがめられたらお金を払って平謝りしましょう。

 

 

次回 未定。