メンヘラ日記

ファッションメンヘラ

第八十五話 百合姫

百合姫が好きでした。

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先に言っておくと今回は古参ヅラした気持ち悪いオタクの自分勝手な見解が多数登場するので注意してね。

百合姫一迅社から販売されている漫画雑誌で2017年から月間刊行されています。自分は2016年11月号から買っています。今でも買っていますが「好きでした」と言ったように、昔ほど楽しみに読んでいる訳ではありません。2017年の頃はcitrusや2DK、Gペン、目覚まし時計。などの名作が多く連載されていました。月間化を記念に10作品が新規連載スタートするなど勢いに乗っていました。この頃は本当に全連載を楽しみに読んでいましたね。

購読するきっかけとしてはゆるゆり立花館to lieあんぐるです。この2作品を単行本で買ってから芋づる式に色々買うようになり、百合姫本誌も買うようになりました。立花館は聖地巡礼を作者に反応もらったりして、自分のオタ活の原点と言えると思います。

前述のやる気の減衰には二つ理由があると思っています。一つ目はシンプルに作品の入れ替わりです。特に受験期は買ってはいたものの積んでいたのでその頃に始まった新連載はほとんど読んでおらず、受験が終わった今もあまり新連載に手をつけずにゆるゆりなどの長寿連載を追うのみとなっています。二つ目は作品の傾向の変化です。百合姫は2019〜2020あたりを境に乳首描写を解禁しました。その結果として今まで純愛ものが多かった百合姫は生々しい作品が増えてきました。「これいるか?」みたいな濡れ場が増えた訳です。別に濡れ場が嫌いな訳ではないんです。別媒体ですが『付き合ってあげてもいいかな』とかは作品として必要な濡れ場だと思うので。ただ男性読者に媚びているように見える露骨なやつがちょっと多くなるとちょっとね……。レズ風俗アンソロジーが大ヒットするあたり現在の百合漫画市場を表していますね。百合姫に限らず、百合市場は乱暴な広がり方をしているというか、「百合描いときゃ売れるやろ」みたいな風潮を感じます。オタクの界隈も本当に気持ち悪くてニコニコ漫画で「キマシタワー」とか「あら^〜」みたいなコメントを見かけると鳥肌が立ちます。公式もそれに乗っているあたり世も末でしょう。前に腐女子がめちゃくちゃ馬鹿にされていた頃以上の嫌な盛り上がり方をしていると思います。

端的にいえば、作品が即物的になってしまっていることに辟易としている訳です。昔は付き合うのが一つのゴールとかだったくせにすぐキスするんだもの。

結果として露骨な恋愛作品もあまり手が伸びなくなり(そういう作品はファンの妄想がキツい)、結果として百合姫の新規勢だと『女ともだちと結婚してみた』とか『ふたりエスケープ』みたいなゆるーい雰囲気の作品が好きですね。

百合って火がつきやすい分燃え尽きやすいコンテンツなのかもしれません。特に露骨な恋愛感情の存在する作品だと二次創作の波が急に来て急に去っていく感じがすごしですよね。安達としまむらもアニメ化を機にTwitterでめちゃくちゃ盛り上がってはいますが、お行儀の悪い雑多な二次創作で溢れ返り(自分がその辺の界隈とFFが多いのでバイアスはあります)、最近はその熱が冷めていっている感じが否めないと思います。

結局コンテンツはちょっとアングラな時期が1番面白いんですよね。

 

次回 ゆべし