昨日は4/18。
毎月18日といえば?
そう、コミック百合姫の発売日です。
しかし、自分は先月号の百合姫を買っていません。
自分は百合姫の購読をやめました。
勘違いしないで欲しいのは別に百合姫不買を呼びかけてるわけではなくただ、自分のヲタク歴に一つの節目ができたので感慨を書くだけです。
自分は2016年11月号から購読を始め、実に5年半もの間、毎月コミック百合姫を楽しみ続けていました。
今でも自分の部屋で1番の本棚占有率です。
この5年の間に百合ジャンルと自分は随分と変わりました。
自分が百合姫を読み始めた頃はゆるゆりの圧倒的人気を柱に、2DKやCitrus、捏造トラップなどの作品が連載されていました。
未だに百合に挟まる男のフリー素材と化してる『捏造トラップ』や百合版ToLOVEると言われた『立花館To Lie あんぐる』が過激枠になっていましたがそれでも乳首すら出さないレベルのものでしたね。
全体的に青い花の系譜を踏むようなプラトニックな百合が掲載されており、感情が少し先まで行ってるきらら系日常みたいな作品が多かったです。
ある意味今の「百合は恋愛に関わらず女性同士のデカ感情全てを包含する」というジャンル解釈に近いですね。
2017年1月号から月刊化し、10作品が一気に新連載というバブル期がはじまり、現在に続くまで人気の『私の百合はお仕事です!』や現在ささ恋を連載している竹嶋えく先生の商業デビュー作『晴れの国のあっぱれ団!』、同じく『不揃いの連理』のみかん氏先生の『Now Loading…!』など記念すべき号ですね。
百合姫黄金期といっていいと思います。
どうでもいいけど僕のお便りも載っています。
しかし、その新連載群も多くは一年位内に打ち切りになり現在の百合姫は当時の半分近くの厚さになっています。
これ以降、『行進子犬に恋文を』や『ささやくように恋を唄う』、『ふたりエスケープ』、『きたない君がいちばんかわいい』、『私の推しは悪役令嬢。』などの人気作の連載もありますが現在に至るまで、黄金期当時ほどの勢いがあるとは言えない気がします。
原因としては他誌の百合作品の隆盛だと思います。
『やがて君になる』という圧倒的ビッグタイトル以降の『熱帯魚は雪に焦がれる』などヒット百合漫画を連発している電撃コミックや百合解釈の拡大とデカ感情キャラが増えたことで『まちカドまぞく』など百合作品として差し支えない作品が増えたきららなど。
あとはネット漫画媒体が増えたことも原因と言えるかもしれませんね。
ニコニコ漫画が「あら^〜」、「キマシタワー」コメントで埋め尽くされるように特に百合ジャンルだとネットに良質なのがいくらでもあるので。
最近の百合姫が乳首解禁したことでガチ濡れ場などの過激シーンが増えたこともそれに対する差別化だと自分は勝手に思っています。それ自体は別にまあ一つな選択だとは思うのですが、結果として読者層が変わったというか、結果として次に来るマンガ大賞に入賞した『ふたりエスケープ』が打ち切り直前まで行ったというのが今の百合姫のニッチさを表していると思います。
百合の当たり判定が広がる中、一部の百合好きの間には「百合姫を読んでない奴は百合好きとしてにわか」みたいな風潮があるんですよね。Twitterの百合トピックでそういうお気持ち結構流れてきました。
明確な恋愛関係の描写や肉体接触描写のある百合が好きな人からするときららとかで「○×△はガチww」みたいなノリが嫌なのかもしれません。自分もニコニコ漫画のコメのノリが嫌いなのはわかるし。
で、現在のニッチな百合姫と、その打ち切りの淵に立たされた『ふたりエスケープ』が一番好きだった自分は合わないなと思うようになり、そもそも好きな作品は単行本をどうせ買うのでなんで買ってるのかわからなくなっていき、今回に至りました。
まあこれからも一年に一回くらいは作品探し目的に買いたいと思います。みんなも惰性で買い続けているものや利用していないサブスクを見直してみたら何かあるかもしれませんね。
今日のらくがき #8
うろ覚えの35巻表紙岸辺露伴
次回 未定。