映画、ロストケアを見ました。
共倒れしかけている家庭の要介護者を殺害した介護士と担当検事の話でした。
まあホットな話題ですしいい映画ではあったんですが、着地がいい話風だったのがなんだかなあって感じでした。安直な話題な割に、介護殺人に寄り添いすぎても突き放しすぎても微妙になってしまう難しい話ですよね。
ただ、担当検事が迷いながらも無邪気で理想論な正論で犯人を詰めるのを最後まで辞めなかったのは良かったですね。そこで犯人に理解をしてしたり酌量するのはなんか違う気がするから。
まあ、映画の本編はそこそこで。
問題はエンドロールの曲です。
森山直太朗の「さもありなん」という曲でした。
まあ、しっとりとした、映画の雰囲気にあった曲ではあったんですが、歌い出しがね。
「20億光年前のこと」
もしかしたらわかった上であえて使っているのかもしれないし、誤用だったとしても別に咎めることはないんだけど、どうしても気になる。
前前前世でも「何億、何光年」とかありますよね。
なんというか、「すべて」をかっこよく言おうとして「すべからく」と誤用するみたいなスベリを感じる。
別に彼らを糾弾したい訳でも正しい知識をひけらかしたい訳でもないんだけど、もうそれが誤用だということを知ってしまっている時点でその歌詞を雑念なしに楽しむことはもうできないんです。
知ってしまうというのは不可逆で、忘れたり思い出しにくい場所に行くことはあっても知らない状態に戻ることは絶対にないんです。
大抵、知らないよりも知るほうが絶対にいいと信じて疑われていないけど、その不可逆な行為にはもっと慎重であるべきなのかもしれない。
僕はKMRが津田美波に似てるなんてコメントは見たくなかった。
次回 未定。